近年、終活というキーワードがメディアで取り扱われることが多くなってきました。終活と呼ばれているのは、一生涯の終わりを自分なりに穏やかに迎えるため、元気があるうちに備えておくことです。具体的には、エンディングノートを作成したり、資産をまとめておいたり、或いは墓を下準備するなどがあります。
その中にあっても現在注目されているのが生前葬です。これは、生存しているうちに行う葬式のことを指します。メリットとしては、生存しているうちに自分自身の口でお世話となった人に対してお礼を言うことができることです。
オーソドックスな葬儀では、遺言もしくは手紙でメッセージを送れるものの、当人が亡くなっているので直接は伝えられません。自身の意志で自分が納得できるスタイルで行い、それを見届けられるのは大きな魅力です。それに加えてひとつの区切りととらえてそれ以降の人生を自分らしく生きていこうという気持ちが持てます。将来的に訪れる死を受け入れ、残りの人生を大事にしていこうと思えることです。とても暗いイメージを持たれることが多い葬儀というキーワードですが、生前葬は、パーティなどで行われることも多いため明るく晴れ晴れしいものになることが多いことも特徴になります。