日本人の九割以上が仏教徒だと言われていますが、日本人の心の中には、お経を聞くと落ち着く本能が眠っているようです。そして、仏教徒の中でも真言宗の割合が多いと言われています。浄土真宗と肩を並べていますし、私たちの心に深くしみ入る仏教と言えます。
そんな真言宗の葬儀・告別式ですが、読経の時間が短いことでも有名です。ただ、短いお経の中にも素敵な意味や格言が含まれています。仏教を深く研究するとキリがないと言われていますが、気になる方は四国遍路に出向くことをお勧めします。
とりわけ歩き遍路が最高で、空海の歩いた足跡を訪ねることで、少しでも悟りを開くことが出来ます。歩き遍路は三ヶ月の行程になりますが、順風満帆に終ることはありません。天候不順に襲われることもありますし、道に迷って不安になることもあります。
しかし、それこそが空海の教えと人生に通じる部分ではないでしょうか。人生に晴れや雨は付き物ですし、時には嵐に襲われることもあります。それを乗り越えることで成長することが可能で、周囲の方にも優しく接することが出来ます。例え千年以上前の出来事であっても、歴史から学べることはたくさんあります。一歩を踏み出してみて下さい。