日蓮宗ではお通夜を亡くなった夜かもしくは翌日の夜に出して、その次の日に葬儀や告別式を行います。お葬式は午前10時開始が多く、受け付けの準備などをするので遺族はもっと早く集合をするのが一般的です。お葬式を開始して終わるまでの時間は、大体2時間暗いになります。
開式の宣言は司会者が行い、その合図と共に僧侶が読経をはじめますが、経本を読み上げて南無妙法蓮華経を皆で唱える流れです。読経からお題目を唱える唱題、そして南無妙法蓮華経は参列者全員で行います。棺の傍で棺の蓋を叩く開棺は僧侶が行うことであり、それと共にお経を読み上げるのも僧侶です。
祭壇にお茶や花などの供物を捧げるために行う儀式が開棺です。獣毛や麻柄の払子を僧侶が降りつつ、引導文を読むなど日蓮宗ならではの儀式もあります。南無妙法蓮華経を唱えている最中に、焼香を順番に行い始めるのは参列者です。
火種にお香を振りかけますが、掴むのは右手の人差し指と親指であり、ほんの少しだけで構いません。日蓮宗の場合が最初に合掌と一礼を済ませて、3回の焼香をするのが正式なやり方です。宗派によって焼香の回数には違いがありますが、一般の参列者の場合は1回から3回と覚えておいても構いません。